アレルギー・副鼻腔外来


毎週月曜の午後に、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、鼻副鼻腔乳頭腫を始めとする良性腫瘍の専門外来を開いています。また呼吸器内科、歯科、精神科との共同で、快眠センターの一部門としての診察も行っています。

鼻科学、アレルギー・免疫学を専門とする医師により、鼻汁・鼻閉・くしゃみ・鼻出血・後鼻漏・嗅覚障害等の訴えのある方を対象に、外来での診察、レーザー治療を始めとする外来手術、また内視鏡下鼻内手術の手術適応の決定ならびに施行・術後の経過観察を一貫して行っています。

受診の流れ

当院を初診の方は、まず午前中の外来を受診していただきます。
その後、アレルギー検査(RIST・RAST検査)、血中好酸球数測定、CT検査等を必要に応じて行っていただき、完全予約制の月曜日午後の専門外来を受診していただきます。

代表的疾患と治療法

アレルギー性鼻炎

現代病とも言われているアレルギー性鼻炎ですが、年々罹患者数は増加しています。

一般的な治療法は、抗ヒスタミン薬を代表とする抗アレルギー薬の内服です。
症状が強い場合は、機序の異なる薬剤を2種類併用で使用したり、ステロイド含有点鼻薬を併用することもあります。
抗ヒスタミン薬は一般的に眠気という副作用があり、新薬の開発で改善はされてきましたが、薬剤の注意書きには、運転中の眠気に注意することが記載されています。このため、運転をされる方などでは、ステロイド含有点鼻薬の単独治療や漢方治療を行ったりしています。

体質改善の目的で、減感作療法という免疫療法があります。
この治療は数週間に1回受診していただき、皮下にスギ抗原エキスを注射し、徐々に体を慣らしていくというものです。
当科では、現在は新規患者様の受け入れは中止しております。
また舌下免疫療法という新しい治療法も、現在限られた施設で臨床試験が行われており、近い将来実用化されるものと思われます。(当科では行っておりません。)

鼻閉が強い症例では、アルゴンプラズマレーザーを用いた、下鼻甲介粘膜焼灼術を行っています。この治療は外来で行う事ができ、治療時間は麻酔を含めて1時間程度です。費用は、3割負担の方で1万円弱です。


慢性副鼻腔炎・鼻茸(鼻ポリープ)

いわゆる蓄膿症の事で、鼻閉、黄色鼻汁、後鼻漏、頭痛といった症状が認められます。鼻内に異常がなくCT検査で分かるもの、鼻内に鼻茸を伴っているものと、症状の程度は様々です。

鼻茸のみの場合は、外来手術で鼻茸切除術を行うこともあります。
副鼻腔に炎症が波及している場合は、全身あるいは局所麻酔での手術が必要になり、1週間程度の入院および手術加療が必要となります。


好酸球性副鼻腔炎

以前は上記の慢性副鼻腔炎の中で難治性のものという位置づけがされていました。しかし最近の研究で、このような症例では血液中の好酸球という細胞が上昇しており、好酸球性副鼻腔炎として独立した認識がされるようになってきました。このような症例では、副鼻腔全体が障害されている事が多く、手術を行っても再発しやすい、また気管支喘息を合併している事が多いという特徴があります。このような症例に対しては、ステロイド薬が有効である事が多く、手術前後に使用したり、治療として使用することがあります。


鼻中隔弯曲症

どなたでも程度の差はありますが、鼻中隔という鼻の真ん中の壁がどちらかに曲がっています。しかし、この曲がり方が強くなると、片側性の鼻閉という症状が出てきます。特に外傷性のものでは、これらの症状が強く、日常生活に支障が出ます。原因は鼻中隔軟骨の弯曲であり、薬剤治療は有効でない事が多く、手術加療を行うことになります。入院期間は1週間程度です。


歯性上顎洞炎

名前の通りで、歯と関係のある疾患です。
う歯の悪化(歯根部への波及)に伴って、またインプラントを始めとする歯科治療後に、悪臭を伴った鼻汁・後鼻漏、頬部の発赤や頬部痛、頭痛や眼痛といった症状が生じます。
歯科的な追加治療で完治することもありますが、改善に乏しい場合は、内視鏡下鼻内手術を行う事があります。


真菌性副鼻腔炎

真菌が原因で生じる副鼻腔炎です。一般的には上顎洞に生じる事が多いですが、その他の副鼻腔に生じる事もあります。症状としては、頭痛、頬部痛、口臭等が挙げられます。ステロイド等の免疫力を低下させる可能性のある薬剤を内服している場合、高齢の方に好発する傾向があります。
一般的な抗生剤は有効ではなく、真菌塊を摘出するための内視鏡下鼻内手術を行う必要があります。


術後性副鼻腔嚢胞

数十年前に口腔内から副鼻腔炎の手術を行った方に生じる事が多い疾患です。
頬部痛を自覚される場合が多いです。一般的には上顎洞が多いですが、手術した場所にはどこにでも生じる可能性があります。前頭洞に生じた場合は、複視や眼球の偏倚といった、眼の症状が出ることもあります。薬剤は無効な事が多く、嚢胞を開放するための内視鏡下鼻内手術が必要となります。


鼻副鼻腔内反性乳頭腫

鼻副鼻腔の領域で生じる良性腫瘍として、最も頻度が高い疾患です。鼻出血や鼻閉といった症状が認められます。
基本的には良性腫瘍ですが、まれに悪性化したりするため、手術による完全摘出が必要となります。しかし、手術を行っても再発しやすいという特長がありますので、手術後も数年間にわたって経過観察する必要があります。
発生部位によりますが、内視鏡手術のみで行える場合と、口腔内(歯ぎん部)を切開する術式を併用する必要がある場合があります。

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他科との連携

閉塞性睡眠時無呼吸症候群

快眠センターの一部門として、睡眠時無呼吸症候群の方の、鼻腔・口腔内、咽喉頭所見の評価を行ったり、鼻腔通気度検査を行っています。
鼻中隔弯曲症や口蓋扁桃肥大、アデノイド増殖症といった疾患が原因の場合は、鼻中隔矯正術、口蓋扁桃摘出術、アデノイド切除術等の手術を行っています。


歯科関連鼻疾患

歯性上顎洞炎を代表とする歯科関連鼻疾患の場合は、本学歯学部附属病院と連携して治療にあたっています。

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